プロジェクト
Japan House London Staircase
- テキスト
日本文化への関心が高まる欧州の拠点として、2018年にロンドン・ケンジントンストリートに誕生したJapan House London。ギャラリーやシアター、レストランなど複合的な文化・商業施設であるこの施設のためにデザインされた階段である。施設の空間設計を行った片山正通氏（Wonderwall inc.）のデザインを、より抽象的にかつ構造合理性を伴ったかたちへと昇華する構造提案を行った。この提案によって製作コストは半減することとなり、実現することとなる。直径6mの平面形の中心に、透明な円筒状のエレベーターを持つ螺旋階段で、幅員は1.5m、地下から２階へと2フロアを繋ぐ。縦桟の高欄はボルトやビスを用いず抽象的に接合され、主構造は三角形断面の鉄骨ボックスガーダーにより構成される。底面は折板形状を採用することで意匠性と製作性を担保している。細部のディテールは是非現地で見ていただきたい。各部材は日本国内で製作され、空輸によって輸送され、現地では溶接により一体化された。溶接箇所は全てG仕上げ、内部の階段であるため塗装はSOP、色および床の瓦タイルは片山氏の意匠から決定されている。
- プロジェクトデータ
プログラム｜屋内階段
設計期間 | 2017-2018
施工期間｜2018
クライアント｜Jones Lang LaSalle Incorporated
意匠・構造 | Ney & Partners, Wonderwall inc.
所在地 | イギリス, ロンドン
クレジット | Jones Lang LaSalle Incorporated
PROJECT
Japan House London Staircase
- Texts
Japan House London was established in Kensington Street, London in 2018 as a European base with a growing interest in Japanese culture. This is a complex cultural and commercial facility consisting of galleries, theaters and restaurants.
We designed this spiral staircase installed in the center of the facility with interior designer Masamichi Katayama (Wonderwall inc.).
The structure consists of a steel box girder with a triangular cross section. Each member was manufactured in Japan, welded locally and installed.- PROJECT DATA
Program| Complete architectural and structural design of staircase
Study | 2017-2018
Execution｜2018
Client｜Jones Lang LaSalle Incorporated
Architect & Engineer | Ney & Partners, Wonderwall inc.
Site | London, UK
Image credit | Jones Lang LaSalle Incorporated
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